課題の発見
はじまりは、ひとつの違和感でした。水道検針は、いまなお「人が行かなければ分からない仕事」として残り続けている。自治体でも、大規模工場でも、認定検針や手書き入力、あとから辻褄を合わせる運営が当たり前のように続いていました。
その結果、漏水は見逃され、検針ミスは繰り返され、数字そのものへの信頼まで揺らいでいく。とりわけ工場や大型施設では、水の使用量はそのまま原価に跳ね返る重要データであるにもかかわらず、確認は月に一度の目視頼み。そこで私たちは知りました。問題は「データがない」ことではなく、必要な瞬間に、確かなデータを取れないことなのだと。
しかも現場は甘くありません。浸水、結露、水撃現象。小口径から大口径までばらばらな規格。工場は止められず、設置は断水工事なしで行わなければならない。政策は遠隔検針を後押ししていても、すべてをデジタルメーターへ交換する道は、コストも工事負担も苦情対応も、あまりに重すぎました。
だからこそ、問いはひとつに絞られました。「メーターを交換しなくても、人が行かなくても、信頼できる検針はできないか。」 その問いが、HY-CHECKという挑戦の原点になりました。