課題の発見(なぜ作ろうと思ったのか?)
映像は進化した。音も進化した。けれど、「触れる体験」だけが、時代の進歩から取り残されていた――。創業者が長年グローバル市場を見続ける中で感じたのは、その静かな空白でした。
見る、聞く、その次に来るのは、触れること。そう確信した瞬間から、開発は「振動部品を作る仕事」ではなく、次の体験基盤をつくる挑戦へと変わりました。
しかし既存の常識は、ボイスコイルを動かす方式が当たり前。そこには二次振動や時間遅れ、位相ずれといった限界が潜み、自然で精緻なハプティック表現を阻んでいました。
だからこそ彼らは、常識を反転させました。「ボイスコイルを動かす」のではなく、「磁気回路そのものを動かす」。その逆転の発想こそ、Sound Stick(Actuator)の原点です。
目指したのは、ただ強い振動ではありません。音と触覚がもっと自然に、もっと正確に、人の身体へ届く新しい表現。そのための物語がここから始まりました。
「次の時代の体験をつくるのは、触覚だ」――その信念が、すべての出発点でした。